信号待ちでも気は抜かないで

信号待ちで停車中に追突される事故が多い

バイクは事故による被害が自動車によるものより大きいので、いつでも事故の危険を意識して安全に走りたいものです。
しかし、事故は走行中だけでなく停車中でも起こりえるものです。
というのも、内閣府が2018年に出した交通事故に関する統計では、追突事故というのが事故原因として一番高いということが示されているからです。

その割合は、実に34.7パーセントにも登ります。
この追突事故は総計で15万件ほど起こっていますが、そのうち13万5,931件もが停車中に追突されたものなのです。
それだけ事故が起こるタイミングとして停車中というケースが多く、当然この中にはバイクがからんだ事故も多く含まれています。

バイクでも自動車でも、信号待ちなどで停車している中では事故は起こらないだろうという意識が生まれるものです。
しかし現実は逆のことを指していますので、停まっていても気を緩めてはいけないことが分かります。

停車中に追突事故が多い原因とは?

どうして安全と思われがちな停車中に事故が起こるのでしょうか?
それは、運転している時と違い、車を停めている状態では気持ちが緩んでしまうからです。
停車中になんらかの作業をしたり、同乗者とおしゃべりをしたりして周囲への注意が散漫になってしまいます。
そうしているうちに、信号が青に変わったと思い込み急発進をして追突をしたり、知らぬ間にブレーキが緩んで前進してぶつかったりするわけです。

しかもバイクは小さい存在ですので、ドライバーから気付かれないことがあるという事情が事故のリスクを高めます。
大型車などの場合はドライバーの目線が高くなり死角も多くなりますので、走行中だとバイクの存在に気づきやすいものが、停車していると位置が分からないということも起こるのです。

また、ながら運転による追突も考えられます。
走っている間は控えているものの、停車したタイミングでスマホを見たりナビをチェックしたりすることで周りへの注意が薄れ、追突してしまうのです。

追突事故を防ぐ方法とは?

信号が変わって停車する場合、ブレーキを踏みブレーキランプを点けた状態でゆっくりと停車し、車線の左に寄せていきます。
そして完全に停車する場合は、左端にいるようにします。
こうすることで、万が一後続車がそのまま進んできても追突の危険を軽減できます。

また停車中でも、ミラーで後ろの様子を確認し続けるようにします。
もし後続車におかしな動きが見られるようであれば、すぐ左右のスペースに逃げるためある程度のスペースを取っておくと安心です。
視認性を高めるために明るい色やリフレクターが入っているジャケットを着るということも、バイクの存在を認識してもらい事故を防ぐのに役立ちます。

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