エンジンオイルの粘度や種類について

エンジンオイルの粘度を見る方法

バイクのエンジンを円滑に動かすのに欠かせないのが、エンジンオイルです。
バイクショップに足を運ぶと、たくさんの種類のバイク用エンジンオイルが並んでいます。
自分のバイクにあったエンジンオイルを探して定期的に交換することで、エンジンの健康が保てます。

エンジンオイルと見てみると、10W-40といった数字とアルファベットの表示があります。
これは、エンジンオイルの粘度のことを指しています。
エンジンオイルには粘り気があり、この粘り気がピストンに絡みつき、エンジンの作動を円滑にします。
粘り気は、さらさらしたものから粘り気が強いものまで複数あります。

エンジンオイルの表示の左側には、数字とアルファベットからなる表示があります。
10Wという表示のWという表示は、英語のwinterの頭文字から取られており、つまりWは寒さを意味しているのです。
左側はエンジンオイルの耐寒性能を指しており、0から25までの5の倍数で構成されています。
最も寒さに強いのが0Wで、弱いのが25Wということになります。

住んでいる地域の温度をもとに、最適な耐寒性能のオイルを選ぶようにします。
温暖な地域であれば25に近いものを、寒い地域であれば0に近いものを選ぶようにしましょう。
季節に応じて使い分けることもでき、冬は耐寒性能の高いオイルを使用することで、エンジン性能を高められます。

数値の右側は、粘度を指します。
数値が大きくなればなるほど粘り気が強くなり、低くなればなるほどさらさらしたオイルということになります。
粘り気が強いオイルは高温でも耐えられるように設計されているため、エンジン回転数が高くなるバイクは数値の高いものを選ぶようにします。

粘度と耐寒性能を知ることで、自分のバイクにぴったりのオイルを選べます。
もうひとつ知っておく必要があることとして、エンジンオイルは基本的にメーカー推奨品を選ぶようにしましょう。
メーカー側はテストを繰り返し、どのオイルが一番そのバイクにあっているかを決めているからです。

エンジンオイルの種類と性能

エンジンオイルは粘り気や高温に強い以外に、製造方法により種類や性能が異なります。
エンジンオイルには鉱物油と化学合成油があり、最も性能が高いのが100%化学合成油です。
科学的にオイルを生成していて、鉱物油に含まれる不純物を取り除いているため、エンジンにかかる負荷を大幅に減らせます。

部分合成油とは、鉱物油と化学合成油をブレンドしたオイルのことで、中間的な位置付けです。
鉱物油よりもエンジンのパワーを引き出しやすく、100%化学合成油よりも割安なため、気軽に性能を高めたいという方に向いています。
鉱物油は原油を精製して製造されたオイルのことで、価格は割安で普段使いに向いているオイルです。

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