タイヤの種類と選び方

自分のバイクに搭載されているタイヤを知っておく

バイクには実にたくさんのパーツが使用されていますが、中でも重要度が高いのがタイヤです。
地面に唯一接しているパーツですので、タイヤ次第でスピードも走り心地も変わってきます。
しっかりとタイヤを選ばないとスリップなどの危険も高まりますし、バイクのスペックを十分に生かせない事態になることもあります。
それぞれのバイクや用途、状況によって適切なタイヤというのは違うので、オーナーはタイヤ選びのポイントを知っておくべきです。

まず、自分のバイクに搭載されているタイヤがなにかを確認しておきましょう。
新車の状態で履かれているタイヤ、もしくはメーカー推奨のタイヤを調べておきます。
交換する時には、それと全く同じタイヤにする必要はありませんが、スペックを合わせるべきです。

その情報については、タイヤの側面を見ればすぐに分かります。
側面にはタイヤのメーカーと品名、そしてサイズが刻印されているはずです。
特にサイズはホイールによって合う合わないがありますので、適正範囲で選ばないと使えないこともあります。

タイヤの仕様としては、太さや扁平率、ホイール直径といったものが刻印されています。
そのほかにも、タイヤがどこまでの圧力に耐えられるかというロードインデックスや、適した速度帯といったものも表記されています。
これらの情報を確認して、それに相当したタイヤに交換しましょう。

バイアスタイヤとは?

バイアスタイヤというのは、タイヤの内部構造がバイアス、つまり斜めになっているタイヤのことを指します。
タイヤの中はカーカスという繊維状の骨格がふくまれていて、それがいくつかの層に分かれています。

このカーカスを組み合わせる時に、繊維の方向がXの字を描くように組まれているのがバイアスタイヤで、より一般的な種類です。
価格もそれほど高くないですし、あらゆるシーンで使えますので普通のバイクはバイアスタイヤを選びます。

ラジアルタイヤの特徴

ラジアルタイヤというのは、カーカスがラジアルつまり放射状に組まれているタイヤです。
バイアスタイヤのX状のカーカスに比べて、繊維の方向が複雑かつ密になっているため、より耐負荷能力が高くなるのが特徴です。
つまりより重いボディーでもタイヤがたわむことがありませんし、強いGがかかる鋭いコーナーでもタイヤが変形しないのです。

こうしたことから、大排気量の重いバイクや速度を出すスーパースポーツタイプのバイクなどに装着されます。
能力は高いのですが価格が高いことなどから、こうしたバイク以外ではあまり使われません。
バイクの種類によって使い分けることが、バイクにとってもライダーの安全にとっても重要なのです。

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