峠道を安全に走るには

峠ツーリングではライン取りが肝心

峠攻めは、ツーリングの醍醐味です。
爽快にワインディングでのツーリングを楽しむと気持ちもスッキリしますし、壮大な景色も一緒に楽しめます。
ツーリングを快適かつ安全にするためには、カーブを曲がる際のポイントを抑えておく必要があります。

そのひとつがライン取りで、ライン取りのコツを抑えることで、安全かつより速くツーリングが楽しめます。
このライン取りというのは、コーナーをより速く走行するための道を選ぶことを指します。
ライン取りをマスターすることで、カーブでの転倒リスクを減らせるだけでなく、カーブ走行をより安全に楽しめるようになるのです。

道路には、センターラインとサイドラインが引かれています。
道路によってセンターラインがない道もありますが、道路を走行する際、例えば山側に近い道を走るか、谷側を選ぶかによってカーブでの安定性が変わってきます。
同じ道路でも、どうやって走行するかで安定性が変わってくるのです。

では、ライン取りを改善させるにはどうしたら良いのでしょうか。
1つ目のポイントは広い道幅を走行する場合、うまく道幅を使い切ることです。
この際カーブの内側を走行するというのではなく、顔部の入り口からできるだけ直線の方向でカーブの終点に向かうようにします。

2つ目は、カーブを走行する際にコーナーの終わりに視線を向けます。
カーブの途中ではなく終わりを見るようにすることで、体を自然に傾斜させることができるようになり、スピードを維持したままコーナーを走行できます。
安定性が増すことで、転倒のリスクを減らせます。

3つ目は、今のコーナーではなく次のカーブを考えることです。
この先のカーブはどうなっているのかを考えて走行するようにします。
これを実現するには、カーブの入り口でこれから走行するカーブのライン取りを行い、カーブの走行中に、次のカーブを予測してライン取りをできるようにします。
こうすることで、カーブがやってくるたびにライン取りができるようになります。
慣れてくると予測がよりスピーディにできるようになるので、ワインディング走行がもっと楽しくなります。

ブラインドコーナーの曲がり方

ライン取りではカーブの終わりを見て方向を決めますが、カーブによっては見通しが悪い場所もあります。
このような場合、予想するのは難しいためライン取りができなくなってしまいます。
このようなカーブをブラインドコーナーといいますが、ブラインドコーナーを走行する場合には、できるだけカーブの先が見える位置を走行できるようにライン取りを行います。
大きくカーブすることで先が見えるようになるので、より速くライン取りができるようになります。

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