ロングツーリングの前にしておきたいメンテナンス

タイヤの空気圧チェックは必須

ロングツーリングを楽しく、安全に終えるためにも、ツーリングに出かける前の準備はとても大事です。
バイクのメンテナンスという点で、まずタイヤの空気圧チェックをしましょう。
タイヤの空気は自然と抜けるものですので月に一回くらいの頻度でチェックした方が良いのですが、特に長距離を走るツーリングでは直前にも確認した方が安全です。
パンクなどのトラブルを防げますし、適正な空気圧でないとマシンの挙動がおかしくなって運転するのが難しくなることもあるからです。

適正な空気圧というのは、タイヤやバイクそのものによって指定されている圧力です。
バイクを購入した時と同じメーカー、型のタイヤであればメーカー指定の数値で空気を入れます。
もし純正タイヤ以外のメーカーを使っている場合、そのタイヤメーカーが指定している空気圧になっているかを確認します。

グリスアップも行う

走行時に一番動かすパーツは、クラッチやブレーキのレバーです。
そのため、レバーがスムーズに動くようにグリスアップをしておきましょう。
といっても、ブレーキ系統などはばらしてメンテナンスをするとなると時間もかかりますし、技術が高くないと逆に危険もあります。
そのためツーリング前の準備ということであれば、ピボットへのグリスアップだけで良いでしょう。

レバーの付け根のところにあるピボットはレバーの支点となる部分ですので、ここにグリスをかければ握りやすくなります。
ナットを緩めてからボルトを外して、そこにグリスをかけるだけの作業です。

クラッチケーブルへの注油もしておく

レバーピボットにグリスを塗る際、一緒にクラッチケーブルに注油しておきましょう。
ワイヤーインジェクターを使ってスプレータイプのオイルをかけるだけで、簡単に作業ができます。

もしワイヤーインジェクターを購入しないで自作で作業したいということであれば、ビニール袋を使うことができます。
オイルが漏れないようにビニール袋の先を輪ゴムでまとめてから、オイルを落とすことで注油できます。
クラッチケーブル用のオイルとしては、スプレーグリスやチェーンオイル、前述のビニール袋を使ったやり方ではデフオイルも使えます。

チェーンのチェックと調整

チェーンに通常よりも張りやゆるみがないかを確認していきます。
たいていはチェーンは緩んでくるものですので、その場合はスプロケットを調整して張っていきます。

チェーンの張り調整は、慣れと技術が必要なところでもあります。
通常時であればやり方を覚えるためにもチャレンジしてみるのも良いですが、経験がない方は、ツーリング前ということもありますので整備店に持って行って調整してもらった方が安心です。

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