排気量の大きなバイクで加速を楽しむ
排気量の大きなバイクといえば加速が魅力です。
加速性能が優秀と言われているバイクの多くは重量級のものであり、パワフルな走りが楽しめます。
パワーウェイトレシオという言葉があります。
これは、車重を最高出力で割って算出した値であり、一馬力あたりで何キログラムを負担しているかを知ることができる数値です。
この値が低いほど良いダッシュができることを意味しており、加速性能を知ることができる数値でもあります。
加速の性能が高いバイクはたくさんあります。
排気量が大きくなるほど車重も大きくなる傾向があり、運転しにくくなると思っている人も多いです。
しかし、車重が大きくなればなるほどエンジンも大きなものを搭載することができ、パワーも上がっていきます。
大きな車体を動かすためにもパワーが必要です。
そのため、パワーウェイトレシオは下がっていく傾向があります。
これは性能が落ちるのではなく、排気量が大きいほど加速が良くなっていくという傾向があるのです。
排気量が大きいバイクの操作方法
加速を楽しむと聞くと、多くの人が勢い良くエンジンを回すことをイメージします。
加速がよいとなればその分減速しにくくなる傾向があります。
そこで重要なのがクラッチワークです。
排気量が大きくなるとトルクも大きくなるので回転数が高い状態で一気につなぐとフロントが浮かび上がってホイールスピンをする可能性もあります。
そこで、リスクを軽減するためにもクラッチミートは甚割と行うのが動作の基本です。
特につながり始めを丁寧に、そこからじんわり加速していくとバイクとの一体感も味わえて気持ちよい走りが体感できます。
このように回転数があがると一気に加速がつくと危険があるため、排気量が大きいバイクはあそびの部分がしっかりとあります。
そこで、あそびを取りつつもじんわりと開けて加速してスロットルを開いていくのがうまく加速をするポイントです。
後輪と対話をするイメージをもって走らせるとバイク操作が楽しくなってきます。
強大なトルクをうまく路面に伝えていきつつグリップを引き出していくイメージを持つとうまく動かせます。
グリップは小指と薬指で軽くにぎるようにしましょう。
そして人差し指をブレーキ用に準備しておくと安心して走れます。
大きな排気量のマシンの中にはF1に出てくるような加速度と備えているバイクもあります。
そのようなバイクでは加速時のライディングフォームが重要です。
加速の抵抗に対抗するためには前傾姿勢が重要であり、背中は丸めず股関節から上体を倒した着座位置をとるとうまく伏せることができます。
基本姿勢としては頭をステアリングステム中心軸の延長線上になるように置きます。