対策を講じるために
近年、バイク窃盗団による被害が急増しているため、バイクに乗っている方は注意しましょう。
実際にバイク窃盗団がどのようにしてバイクを盗みだすのか、その手口を紹介します。
具体的な手口を知っておくことによって、対策を考えることができます。
まず、バイク窃盗団は必ず事前に下見をして、どのように盗みだすのか検討します。
街中を歩いていて目についたバイクを場当たり的に盗むようなことをプロはしません。
たとえば、バイクカバーがめくれていたり、誰かがあなたのバイクを熱心に覗いていた場合、窃盗団が下見をしていた可能性が高いです。
バイクの下見をする理由として、まずバイクの種類や車種をチェックしていきます。
窃盗団は盗みだしたバイクを独自のルートで売りさばいて利益を得ています。
そのため、あとで金になると判断したバイクしか基本的に盗もうとはしません。
あまり需要がなくて、盗難対策を厳重にしてあるようなバイクを無理に盗もうとはしないでしょう。
逆にかなり高額に売れるようなバイクであれば、たとえ対策がしてあったとしても、盗もうとするのです。
また、そのバイクにどのような盗難対策が施されているのかをチェックするために下見をしています。
盗難対策を解除したり、あるいは破壊するための準備を事前にできるからです。
わざとバイクを動かしてみて、警報機がついているかどうかをチェックする場合もあります。
また、バイクそのものだけではなくて近所の状況を確認して、犯行しやすい環境が整っているのかを確かめます。
実際の手口
窃盗団はターゲットにしたバイクを一定期間観察して、盗み出すタイミングを見計っています。
たとえば、バイクにチラシをつけておいて、後日、そのチラシがつけたままほって置かれている場合は、バイクの持ち主はあまりバイクに乗っていないと判断できるのです。
窃盗団は確実にバイクを盗み出せるという確証を得て、そのための準備をしてから、実際に盗みます。
バイクを運ぶための台車を用意していたり、クレーン付きのトラックを用意するケースもあります。
基本的にプロの窃盗団は単独で犯行することはなく、必ず複数犯でやって来ます。
大型のバイクであれば、単独で盗み出すことは困難であり、スムーズに犯行に及ぶために必ず2人以上でやって来るのです。
盗難対策のためのグッズを使っている方は多いのですが、プロはそれぞれの盗難対策の弱点を上手くつきます。
たとえば、ロックがかかっていたとしても、固定物につながっていないなら、バイクごと持ち運んでしまえば良いのです。
警報装置がついていたとしても、配線を切断してしまえばすぐに無効化できます。
このような手口で盗みだしたバイクについて、それが見つかる可能性はほぼ0でしょう。
窃盗団がバイクを盗みだすのは普段の生活圏からかなり離れた地域であることが多いからです。
このようにバイクの窃盗団というのは巧妙な手口を用いてバイクを盗み出します。